イグニッションモジュール その4 / TWIN TEC TC88A (3) Ignition module

先日の記事の続きです。

XL1200に取り付けたTC88Aのダイヤルを動かして、点火時期の調整をします。
動かすのは一番左のダイアル、「INITIAL TIMING」です。








このように先の細いマイナスドライバーを使えば、ストレスなく矢印を回す事が出来ます。



「5(±0度)」からダイヤルをふたつ減らして「3(マイナス2度)」にしました。これで全体の点火時期が2度遅くなります。目盛りふたつ分動かした理由は変化が欲しかった為ですが、あまり大きく外しすぎると正常に燃焼しない可能性があります。走行に支障が出るかも知れないのと、最悪エンジンが痛む恐れがあるので、注意が必要です。

なぜ遅らせるか、なのですが、車両にV-UP16、TWIN TOP製一次電圧昇圧回路ですね、を取り付けているのがその理由です。V-UP16を取り付けると、若干点火時期が早まる方向になるようです。詳しくはTWIN TOPさんのサイトに掲載されていますので、気になる方はそちらを見て下さい。
TC88Aの方で点火時期を遅らせる事で、バランスが取れるのではないかと考えました。

普段走る道で走行テストしましたが、結果はあまり良くありませんでした。
まず、加速が鈍くなります。スロットルを今までよりも大きく開けないと思ったように加速しないんです。ダメだこりゃ・・・。

今度はダイヤルを逆方向に振って「7(プラス2度)」にします。点火時期を早める方向なので、ノッキングに注意して走行します。
結果は良好でした。カスタムデータマップそのまんまの「5(±0度)」よりもいいです。

まず、走り出しのもたつきが少し軽くなりました。以前と比べてスルスルッと発進します。クラッチとスロットルの操作いかんでは、「ドッ」っと勢いよく発進する事もあります。
加速もいい感じで、スロットルを小さく開けても、イメージに近い加速をします。アクセルをうす〜く開いて、ズドドドド・・・といいながら過不足なく加速していく感じですね。この感じが大好きなんです。

私は普段あまり大きくスロットルを開けません。スロットル開度で言えば 1/8〜1/4 で街中を走行しています。それで十分スピードは出るので、半分以上開ける事はあまりないんです。
この 1/8〜1/4 の領域がすごく重要で、私の常用域というか多用域というか、ここが気持ちよくないとものすごくストレスになるのです。
「7(プラス2度)」にして、ここが気持ちよくなったので、OKです。
あれっ?思っていた結果と違う・・・。

恐れていたノッキングも問題ないようです。メカノイズの中から「チチチ」というノック音にピントを合わせて注意深く音を聞きながら、低回転から大きくスロットルを開けたり、ギクシャクが酷くなるまで回転を落としたり、まあ、普段しないような事を色々試したのですが、ノッキングが発生しやすくなったという感じはありませんでした。

熱的にも変化は感じませんので、おそらく問題はないでしょう。





点火時期をさらに早める方がフィーリングがいい、という結果になりました。
あれっ?思っていた結果と違う・・・。

考えていた事と逆の結果になったので、少々戸惑っています。
そもそもの考え方が間違っていたのか、体感センサーがおかしいのか、どうなのかは分かりませんが、V-UP16で若干点火時期が早まり、TC88Aで更に点火時期を早め、ノッキングやデトネーションの危険性が増したわけでもなく、フィーリングは確かにいいので、しばらくこの状態で様子を見る事にします。

でも、よく考えれば当然の結果かもしれませんね。点火時期を遅らせる事でV-UP16とのバランスをとって、良い感触を得ようとしていたのですが、単純にもっと進めたほうが良かった、というだけの事かも知れません。
進める方向にはあとふた目盛りあるので、キャブレターやその他の要素との兼ね合いで、選択肢が広がります。





やっぱり調整出来るっていいな〜。面白くなってきました。
このTC88A、思っていたよりも目盛りひとつぶんの変化が大きいようです。

続く・・・。





にほんブログ村 バイクブログ ハーレーダビッドソンへ

Harley Davidson XL1200 L Sportster Low
ハーレー ダビッドソン スポーツスター ロー



0 件のコメント :

コメントを投稿