ハーレースポーツスターに超小型軽量リチウムバッテリーを搭載

(※ 2017.11.16 追記 / 現在はSHORAI製のリチウムバッテリーを搭載しています。バッテリーテンダーのリチウムバッテリーは現時点で国内での入手性が非常に悪く、手に入ったとしてもこの記事を書いた時点と比べると非常に高価になっていて、その部分において残念ですが現状ではあまりお勧めはできません。
SHORAI製リチウムはバッテリーテンダー製リチウムほどの驚異的なコンパクトさ&軽さはありませんが、クランキングパワーはバッテリーテンダー製を上回ります。SHORAIについてはこちらに記載しております ↓ ↓ ↓
ハーレースポーツスターにSHORAIリチウムバッテリーを搭載
スポーツスターにリチウムバッテリーを検討している方は参考にしてください。)



現在私のXL1200には、リチウムバッテリーが搭載されています。
バッテリーテンダーのリチウムバッテリーです。
amazonでも購入できます。こちらです。



DELTORAN デルトラン バッテリーテンダー リチウムバッテリー LiFePO4 240CCA 240CLI



今から約1年前、2015年1月に専用充電器と合わせて購入し、初期充電を済ませ、すぐに取り付けました。





使い始めてから1年以上経過していますので、この間に感じた事などを書いていきたいと思います。



まず、車載用リチウムバッテリーについて簡単に説明します。

一般的な特長として従来の鉛バッテリーと比較すると、小型で軽量、長寿命、高い安定性と安全性、などが挙げられます。

上記の中でオートバイ用途として分かりやすいメリットは、小型で軽量である事でしょう。特にハーレーの様に車体に余分なスペースが少ない車両には魅力的ですね。

実際に私がリチウムバッテリーを選んだ動機がそうで、XL1200には車体に余分なスペースが無く、配線を工夫してバッテリー周辺にまとめて、無理やりなんとか、収めていました。

この小型で軽量という部分なのですが、宅配便で物が届いた時に驚きました。
「えっ?」
箱が、小さい・・・。その小さな箱を手に取ると、軽い・・・。開梱してもう一度驚きました。箱を開けてバッテリー単体で見て、ひと言。
「ちっさっ!」
続いてバッテリーを掴んで箱から引っ張り出します。
「軽っ!」
実際に口に出してそう言いました。思っていた以上に小さくて、軽かったのですが、本体のプラスチックの質感と色の感じも合わさって、なんかおもちゃみたいに思えて、若干不安になりました。あの重いバッテリーからこれに交換して、本当に大丈夫なのだろうか・・・。

第一印象は「おもちゃ」です。インパクト強すぎます。専用充電器なんてまさにおもちゃ・・・。

その他の特長に関してはデータで示されていたりします。自己放電率の低さや寿命を表すものですね。この辺りは実際に自分の車両に取り付けて、使用しないと分かりません。

また、ネットではリチウムバッテリーのデメリットに関する記述もあり、いくつかの問題点を目にしていたのですが、これも使ってみないと分からないですね。オートバイ用途としては新しい技術なので、従来の鉛バッテリーに比べて信頼と実績が無いという事なのでしょう。まだ情報が少なく、不確定な要素が多いのは確かですね。

この様な新しいものや技術に関しては、今後の確実な情報を待つか、リスク覚悟で自分で試すかしかありません。私は古いものも好きですが新しいものも好きなので、今回はリスク承知でリチウムバッテリーへの換装を決めました。

現在、ハーレー用としていくつかの製造メーカーがリチウムバッテリーをリリースしています。それぞれ特徴があって、どれを選べばいいか悩みますが、私がこのバッテリー、
バッテリーテンダー リチウムバッテリーを選んだ理由は、それまで鉛バッテリーの充電に使っていたのがバッテリーテンダーの充電器だった、というのが大きいです。まあ、単純に親近感が持てたのですね。

専用の充電器が安いというのも理由のひとつです。私の感覚では、ハーレー純正バッテリーを買うのと同じ金額で、リチウムバッテリーと専用充電器が買える、といった感じでした。購入時点では他のメーカーより、リチウムバッテリー本体、充電器ともに安かったのです。

他のメーカーは充電器が特に高かったので、これがリチウムバッテリーの導入を踏み留まらせる大きな原因でもあったのです。もしリチウムバッテリーが気に入らなければ、高価な充電器も無駄になる・・・そう思っていたのです。

しかし、いかに愛用の、そして歴史のあるメーカー、バッテリーテンダー製とは言っても、リチウムバッテリーに関しては後発で、購入を検討していた2014年当時は、発売間もなく情報が限られていました。
そんな中、このバッテリーを紹介している動画を発見したのです。

お許しを頂きましたので、紹介したいと思います。
横浜本牧のハーレーショップ、Pine Valley
パインバレーです。
動画で分かりやすく解説されています。
サイトのショッピングカートブログにも詳細が載っています。

私が購入したのがこのパインバレーです。
購入後、説明書を読んで疑問に思った事などを電話で問い合わせたのですが、細かい所まで調べた上で返答をして下さり、とても親切な対応をして頂きました。
もしこの記事を読んで同じものを購入しようと思った方は、在庫があるならパインバレーをお勧めします。対応も早く梱包も丁寧です。

型番が何種類かありますが、スポーツスター用は「240CCA (LCA)」になります。パインバレーさんに問い合わせたところ、1つ大きい「360CCA」は、私の年式のスポーツスターのバッテリーボックスには入らない、との事でした。ですので、私が購入したのは「240CCA」です。



ここからは取り付けと、初日の使用感です。

日付は2015年1月27日、朝。

メーカー出荷時は約70%の充電量という事なので、使用前に初期充電しますが、30分もしないうちに満充電を示す緑のランプが。早い・・・。このまま充電器を繋げたまま放置します。

そのあいだに車載されている鉛の方のバッテリーを取り外しますが、重い・・・。
まあ、これが普通なのですが、リチウムバッテリーを触った後では、余計に重く感じます。ハーレーのバッテリーって、ずっしりしていて、いかにも頑丈そうですよね。

リチウムバッテリーの電圧を確認して、充電器を外し、車両に取り付けていきます。
取り付け自体は特に問題は無いのですが、端子部分の形状が少し気になります。コの字型形状で、純正のものと比べると、頼りなく見えます。



車載状態で電圧を計ります。イグニッションオフで13.65vです。




アイドリング時は14.35vですね。徐々に上がっていき、この値で安定しました。





大阪の1月でしたが、始動は1発です。スターターが力強く回ります。少し弱っていたWESTCOのバッテリーと比べると全然違います。この時点で買ってよかった。

早速試走します。第一印象は「元気」です。そう、元気なんです、バイクが。
例えば絶好調の鉛バッテリーと比較したとして、同じ電圧でも、リチウムの方が元気になるんです。ちょっと、他の言葉で説明しようがないというか、「元気」としか言いようがないのですが、違うんです、同じ電圧でも・・・。

別のものに置き換えると、例えばフグとかスッポンを食べると、体中の血が元気になった感覚がありますよね(?)。体が少し痺れて、熱くなるというか・・・。決して悪い感じでは無く、むしろ気持ちいい・・・。

体の中に流れているのは、同じ「血」なんだけれど、その質が違うというか、体の中の血の量は変わらないけれど、流れがスムーズというか、ビリビリはじけてるというか。とにかく、普段より「元気」になった、あの感覚なんです。

その後車両に取り付けている電圧計をモニターしながら走行したのですが、14.6~14.7vで安定しているので、おそらくこれで大丈夫です。というのも、メーカーの説明書には「充電電圧は14.8voltsを超えるな」と記載されているのです。

この手のリチウムバッテリーは汎用品である事が多いので、レギュレータとのマッチングが気になっていたのですが、どうやら最適な電圧の制御がなされているようで、安心しました。




このリチウムバッテリーについて、あれやこれやと考え事をしながら、試走を終えました。
バッテリーは丁度くびれた腰部分に収まるので、バイクも軽くなって、取り回しも少し楽になりました。
最高です、リチウムバッテリー。純正のずっしり重いバッテリーにはもう戻れません。



次回は、その後の使用感や、注意点について記事にしたいと思います。
1年間使用して感じた総集編です。いや〜、バッテリーテンダーのリチウムバッテリー、いいですよ〜。



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