『リラックス』モスクワ その2 / Москва(2)

2008年ロシアの旅 / 2008 RUSSIA touring 

※このシリーズは、2008年の旅行記になります。渡航情報や現地の様子などは2008年当時のもので、現在では状況が大きく異なっている可能性があります。また、記憶が曖昧な部分もあり、間違った情報が記載されている事も考えられます。何かの参考にされる方は注意してください。
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6月17日 火曜日

9時起床、ヴィタリーとふたりで朝飯を食う。
久しぶりに丸一日リラックス出来る。いつ以来だろうか?今日はなんも考えんとリラックスするぞー!
昼になりヴィタリーと共にセルゲイの家へ向かう。






この段階でまだカメラがありません。この日の数日後に撮った写真です。
セルゲイと彼の息子。
バイクの練習中・・・かな?


 






セルゲイの家は素晴らしいカントリーハウスだった。奥さんのナターシャと3人の子供達に歓迎を受ける。広い敷地の離れで昼食を頂く。腹いっぱい・・・。
食後にセルゲイが200年前のポットで本格的なチャイ(紅茶)を入れてくれた。

セルゲイは雑誌の編集長で、バイクの本とナイフの本を手掛けているようだ。家の中はアンティークで溢れている。
食後に出てきたブリニー блины(クレープのような甘いデザート)がものすごい量で、すべて平らげた頃には腹パンパン。腹破裂するかと思った・・・。
私の事を歓迎してくれているのが分かり、とても嬉しかった。

セルゲイといったん別れ、ヴィタリーの家に戻って、昼寝。リラックス・・・。
寝て起きてヴィタリーと喋ってる間に気が付けば夜になっていた。リラックスしながらも充実した時間、話は尽きない。

外が真っ暗になった頃、セルゲイがバイクに乗ってやって来た。一緒に出掛けようと言っている。どうやらモスクワの中心地に向かうようだ。
XL1200はリアタイヤがバースト寸前なので、タイヤを交換するまではあまり動かしたくない。その事を伝えると、セルゲイはタンデムで行こう、と言って私に準備するように促す。
ヴィタリーは家に残り、ふたりで行く事になった。
セルゲイのYAMAHA MIDNIGHT STARの後部座席に乗る。排気量1,900ccのモンスターマシンでタンデムだ。

セルゲイの運転するMIDNIGHT STARは力強くモスクワの高速を走る。鬼のようなトルクだ・・・。
環状線に入り、モスクワの中心地に向かう。ものすごい交通量の中、凄まじい車の流れに乗ってMIDNIGHT STARは加速していく。

すると突然セルゲイが急ブレーキを掛け、ヘルメットとヘルメットがガツーン、とぶつかる。何が起こったのかと先の方に視線をやると、高速道路を横切る人影が見える。ものすごい交通量、凄まじい車の流れの中で、おっさんが横切っていく。
あぁ、ここはロシア・・・。

しばらく走ってたどり着いた場所にはバイクが100台ほど集まっていた。丘から望む夜景が綺麗だ。ここはモスクワのハイエストポイントだとセルゲイが言う。
素晴らしい景色と、ものすごい数のバイク、そしてバイカー達。ワクワクしてきた。

セルゲイは何人かのバイカーを紹介してくれるが、その中でひとりの男、アンドレイと一気に打ち解け、急速に仲良くなる。アンドレイはヴィタリーから私の事を聞いていたようだ。

アンドレイは最初、ヴィタリーに「日本人がウラジオストクからハーレーに乗ってモスクワにやって来る」と聞いた時、「無理だ」と思ったと言う。ウラジオストクからモスクワまでバイクで来れるはずがない、と考えていたのだ。
ヴィタリーから私がモスクワに着いたというのを聞いた時に、信じられなかったのだと言う。
「だから俺はアキオに会いたかったんだ!」
アンドレイはそう言って私を力強くハグする。しびれるほど嬉しかった。





アンドレイです。
これもまたこの日の数日後に撮った写真です。
アンドレイには何か特別に惹かれるものがありました。
私が大好きなロシア人です。

 




セルゲイ、アンドレイと共にバイクセンターなるところへ向かう。アンドレイの愛車はKAWASAKI VULCAN 、隙なく磨き上げられた素晴らしいバイクだ。

バイクセンターはダンスクラブと開放的な野外レストランが合体した近代的な建物だった。ダンスミュージックを聴きながらレストランで食事する。

昼のブリニーが消化出来ず、腹は減っていなかったが、セルゲイの勧めでステーキのセットを注文する。
これが失敗だった。肉がものすごい量で食い切れない。出されたものは残さず食べるのが信条だったが、半分も食い切れずに残してしまった。ご馳走してくれたセルゲイに申し訳ない・・・。

アンドレイと別れ、セルゲイの後ろに乗る。
腹いっぱい&ウォッカでくたばりそうになりながら必死にセルゲイにしがみ付き、無事ヴィタリーの家に到着。
セルゲイと別れ、ヴィタリーの家に転がり込み、そのまま就寝。

く、くるしい・・・。





次は>『地下鉄に乗ってセントラル観光』モスクワ その3 / Москва(3)
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