前回の続きです。
長旅でも大満足な性能と耐久性を示してくれたNGKイリジウムプラグでしたが、帰国後のメンテナンスを機に新しいプラグを導入することにしました。
ちょっと特殊な形状のプラグ、BRISK PLUG ブリスクプラグです。
ブリスクはチェコのメーカーで、点火プラグをはじめ各種自動車用のセンサーなども生産しているようです。
「BRISK Racing」と書かれた赤いパッケージの中には・・・
このような先端形状のプラグが入っています。普段見慣れた標準的なプラグとは明らかに形が違います。
ブリスクプラグには標準的な形状のイリジウムプラグや、この他にも特殊な形状のものなど、数種類のプラグがあります。
NGKプラグにも外側電極が2極〜4極ある多極プラグや外側電極のない沿面プラグなどがあり、特定の条件下において標準プラグでは実現できないパフォーマンスを発揮するようなのですが、ストリートで使用するにはデメリットもあるようです。
他メーカーも素材や形状に工夫を凝らし様々なプラグを開発していて、ことハーレーのプラグと言っても選択肢が多くて悩んでしまうのですが、ここ最近とこれからの使用用途を考え、ブリスクプラグを試すことにしました。
このプラグは「LGS 」という品番が与えられているもので、「BRISK PREMIUM LGS SPARK PLUG」という名称のプラグです。
「LGS」はランボルギーニ社と共同で12気筒エンジン用に開発されたということですが、二輪も含めて幅広い車種に装着が可能です。もちろんハーレーにも。
相棒の2006年式スポーツスターに装着したのは「BOR14LGS」という品番のものです。スポーツスターにはこれ!
NGK品番ではD6EA〜D8EAに対応するもので、ネジ径12mm・ネジ長19mmのプラグ、ハーレーの幅広い車種・年式に対応するNGKのイリジウムプラグ「DCR7EIX」「DCR8EIX」が入れば適合します。
私が使用していたのは「P」付きの絶縁体突き出しタイプ「DCPR7EIX」で、「P」なしよりも0.8mm絶縁体(および電極)が突き出しているプラグでしたが、ブリスクLGKは燃焼室内への突出量がさらに大きく、先端がよりピストンに近い位置にきます。
先端形状を違う角度から見てみましょう。
4極ある外側電極が中心電極をぐるりと囲み、太い中心電極が先端にきています。燃焼室内、ピストン側から見たときに火花を遮るものが何もありません。
火花は中心電極から外側電極4極全てに飛びます。標準プラグと比べて耐久性がいかにも高そうですね。同じように磨耗していったとしても電極が4面あります。しかもそのひとつひとつが幅広くて分厚い。
電極間の隙間もものすごく広いですね。標準プラグの比ではありません。
この広い電極間に火花を飛ばすには条件があります。と言っても点火系統が普通に調子良ければ問題はありません。そのように設計されています。
高年式のハーレーは点火系統が優秀なのでノーマルでも全く問題はありません。
ただし、点火系統が弱い(弱っている)車両は注意が必要です。おそらくまともに火が飛びません。
長くなってきたので続きはまた次回・・・。
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