インジェクターチューニングボルトに関しては過去の記事をご覧ください 。
概要を簡単に説明しています↓ ↓ ↓
『NGC-JAPAN製インジェクターチューニングボルト』
今回装着したインジェクターチューニングボルトは、寺田モータースさんが販売している「NGC CV-1」の品番が与えられているものです。
NGC-JAPAN製インジェクターチューニングボルト、キャブレター(インジェクター)に取り付けるにしても、本体に取り付けるか、ステーやインシュレーターバンドなどの周辺部分に取り付けるか、はたまた何個取り付けるか・・・、また、ボルトのサイズや長さもいろいろあって、悩みどころが多いのですが、寺田モータースさんはCVキャブレターで様々な位置に取り付けて試乗し、
「最も体感的な効果が大きかった場所はフロートボールやトップカバー付近ではなくスロットルホルダー部分でした。」
と結論付けています。
それが「NGC CV-1」で、CVキャブレター本体に取り付けます。
ボルトの長さもちょうどよくてカットする必要もなく(CVキャブレター専用品なので寺田モータースさんでカットしているのかもしれません)、CVキャブレター本体に元々付いているボルトと付け替えるだけです。
私はアマゾン経由で購入しました。(在庫ありだったので)
付け替えるボルトはこれっ!
スロットルホルダーを止めているプラス頭のボルトです。
私の車両(2006年式XL1200スポーツスター)はエアクリを外してキャブを若干ずらさないと付け替えることが出来ませんでした。ついでにマニホールドシールを替えておきます。
インジェクターチューニングボルトを取り付ける際の注意点として、キャップボルトとナットのタイプ(今回装着した「NGC CV-1」はこのタイプです)は、必ずキャップボルトをヘキサゴンレンチで締めてください。
上の画像のようにキャップボルトと(ギザギザの付いた)ナットが溶接されているのですが、ナットに力が掛かると溶接が外れます。なのでナットは回さないでください。最悪壊れます。
寺田モータースさんの販売する「NGC CV-1」はプラス頭のボルトと付け替えなので、それほど大きなトルクは必要ありません。レンチで締めすぎないように気をつけてください。
軽く「キュッ」と締めるだけで十分なのですが、不安な場合はネジロック剤を塗布すれば間違いないと思います。
あとはキャブレターを固定し、エアクリーナーを取り付けて元に戻せば完成なのですが、最後に一点、インジェクターチューニングボルトの先端のギザギザがエンジンなどに干渉していないか確認する必要があります。
私の場合は隙間があることが確認できましたが、結構ギリギリでした。車両によってはエンジンやその他の部分に干渉することも考えられます。
インジェクターチューニングボルトは静電気除去装置で、先端のギザギザから静電気が大気中に放出されます。なので先端のギザギザがどこかに触れていると効果が弱まる、もしくは全く効果がなくなる恐れがあります。
インジェクターチューニングボルトは先端の形状が肝なので、どこかに干渉する場合、相手側を加工して干渉を逃す必要があります。相手がエンジンならエンジンを削ることになりますが、これはいくつかの点で現実的ではないですね。
効果を考えると・・・個人的にはエンジンを削ってでもクリアランスを確保してインジェクターチューニングボルトを取り付ける価値はあると思いますが、そうなると薄ナットバージョンが欲しいところです。
さて・・・
ここからはインプレッションですが、スポーツスターにインジェクターチューニングボルト、効果絶大でした。
ひとことで言うとスムーズ。
まず、車体の細かな振動が減り、それに伴って連動するノイズも減少します。アイドリングでもガタガタ震えていたミラーがおとなしくなり、ミラー越しに見える景色がかなり安定します。
次に、スロットルに対するエンジンのレスポンスがこれまでよりも良くなり、走り出すと車体が軽くなったような感覚があります。スロットルを少し開けるとスルスルスルッと抵抗感なく車体が前に進みます。
走行中の微振動も激減し、余計なノイズも随分と抑えられ、ドコドコドコ・・・と排気音の輪郭がはっきりするので、静かながらもよりハーレーらしい鼓動を楽しめます。
スロットルを大きく開けても回転の上がりが今までとは違い、数段上のレベルでついてきます。負圧キャブなので大きく開けた時に間があるのはこれまでと違いはありませんが、エンジンの「苦しさ」や「頑張っている感じ」がかなり軽減されています。
少しの入力にも敏感に反応するので、乗り味はかなりシャープになります。モヤモヤが晴れて視界がクリアになった感覚で、この感覚は極低速域から高速域まで、どんなスロットル操作をしていても失われることはありません。
これらの効果は全て、インジェクターチューニングボルトによって静電気を除去した結果に他なりません。
今までは想像もしていませんでしたが、吸気経路における静電気の影響がどれほど大きいものなのかが少しだけ分かったような気がします。
インジェクター(キャブレター)内の摺動部分や経路、空気とガソリン、固体であれ液体であれ気体であれ、動くもの、流れるもの、擦れ合うもの全てに静電気は影響します。
インジェクターチューニングボルトによって、エンジンがより上質な混合気を吸い込んでいることは体感で理解できます。
エンジンの設計通り、理想の形で、と考えれば分かりやすいかもしれません。
設計通りに、静電気に阻害されることなく、いくつもの小さな経路を通って霧化した空気とガソリン(混合気)がスムーズに燃焼室に入っていく、そんなイメージです。
インジェクターチューニングボルト、ガソリンエンジンの3要素に繋がりますが、少なくとも「良い混合気」に大きな影響を与えるのは間違いないようです。と言うか確実に効きます。
スムーズで静か、でもしっかりと鼓動感は感じられてエンジンのレスポンス良く、車体が軽くなったように感じる。スポーツスターに乗るのがより一層楽しくなりました。
で・・・
これで終わり!・・・ではないんです。
以前に少し書きましたが、予想しつつもそれほど期待していなかった部分に想像以上の影響があり、びっくりしています。
車体全体の動きが良くなったのです。これはほんとビックリ!
キャブレター(混合気)が適切になってドライバビリティーが向上した結果、車体全体の動きが良くなった、というわけではなく、単純にサスやスイングアームなどのせわしなく動くところにもインジェクターチューニングボルトが効いている、としか考えられません。
これも以前に少し書きましたが、NGC-JAPAN製品には「ショックサイレンサーナット」というサスペンションに効く製品(ギザギザの付いたナット)があります。
インジェクターチューニングボルトはインジェクター(キャブレター)本体やその周辺部分に取り付けて効果を発揮する、吸気系に効く製品(ギザギザの付いたボルト)です。
「ショックサイレンサーナット」の存在は知っていて、その効果の原理も多少は理解していたので、キャブに付けるインジェクターチューニングボルト、サスにも少し影響があるかな?と思っていたのですが、これが想像以上に効いて驚いたのです。
相手が静電気なので良く分かりませんが、サスやその他の動きのある部分の静電気をもインジェクターチューニングボルトが除去しているようです。キャブに付けたたったひとつのボルトがですよ?
車体の総走行距離は18万kmを超えています。これまで散々走ってきましたし、タンデムするのでサスの動き、特に乗り心地と接地感には敏感です。調整できるところは全て弄り倒して調整してきたので(フロント昔レーステックゴールドバルブ今サンダンストラックテック、リア昔レーステック今ナイトロン)どこをどう変えたらどう動きが変わるかは分かっています。
それがたったひとつボルトを付けただけで(しかもキャブに・・・)、車体全体の動きが劇的に良くなるなんて、もう想像をはるかに超えています。
これらNGC製品、「インジェクターチューニングボルト」や「ショックサイレンサーナット」は、キャブレターやサスペンションにおける通常のセッティング変更、調整で変わる変化とは違う変化の仕方、影響の出方をするようです。
セッティング云々の話ではなく、単純に言えばやはり「動きが良くなる」としか言いようがありません。
例えばリアサス、フルアジャスタブルリアショックのどこをどう弄ってもこの効果は得られません。プリロードやダンパー云々ではなく、単純に動きが良くなるのです。
キャブレターにしても混合気の濃い薄いの問題ではなく、霧化性と混合気自体の動き、の問題です。
サスならDLCコーティングなどで摺動部分のフリクションを低減する、などの効果に近いと思います。ダンパーオイルの動きも良くなるのでプラスαですね。
キャブなら霧化性を良くする、あるいは混合気の経路をスムーズにするようなデバイスや加工・・・になりますが、いずれにしてもボルトひとつでこれほどの効果が出るのであれば、それらに要する手間や時間、費用対効果で言うとこれ以上のものはないと思います、インジェクターチューニングボルト。
劇的に、と言っていいほど変わるので、キャブにしてもサスにしてもセッティング変更、調整できる部分は調整し直した方がいいと思います。というか付けたらきっと何かしら調整したくなります、多分・・・。
特性はそのまんまグレードアップするようなものなので、それ込みで考えてさらにどこまで良くなるか、と言った感じです。
セッティングの許容範囲が広くなり、おまけにピンポイントで合わせやすくなるというか、ピントをバチっと合わせることが可能になった感じ、かな・・・もちろん調整などせずとも十分に静電気除去の恩恵を受けることができます。
とにかくこれまでよりも上質な乗り心地を得ることができるでしょう。
普段目に見えないけど確実に存在する静電気。その影響は思っているよりも大きく、計り知れません。
静電気すげ〜。
いや、本当にすごいのはそんな静電気を除去すること(チューニング)に着目し、効率よく静電気を除去するシステムを作り上げたNGC-JAPAN小林さんですね。アイデアとデザイン、それを形にする力が素晴らしすぎます。
静電気を除去するアイテム、世の中には数多く存在しますが、高価であったり、効果がなかったり、デメリットがあるものも存在するようです。
ひとくくりにオカルトと敬遠する人も多くいるようですが、NGC製品に関しては評判が良く、データでの効果の実証もありますね。
静電気除去製品の中で、取り付けのしやすさ、値段の安さ、効果の程度、それら全てがNGC製品は飛び抜けて優れていると思います。
今回取り付けたものと同じものならひとつ税別2,000円です。2,000円でこの効果は他では決して得られません。
ということで、当然、次は正式にサスに効く「ショックサイレンサーナット」の導入、決定です。
『ショックサイレンサーナット / ハーレースポーツスターに魔法のナットを装着』
0 件のコメント :
コメントを投稿