昨日の記事の続きです。
NGKのイリジウムプラグ、「DCPR7EIX」のギャップを計測したところまで書きました。
結果は、1本が0.77mmで、もう1本は0.74mmでした。
ハーレーサービスマニュアルには、プラグのギャップは0.97 ~ 1.09 mm、と書かれています。
比較すると0.2mm以上、最大で0.35mm差があることになります。プラグの中心電極と、外側電極との間のわずかな隙間範囲で、この差は結構大きいと思います。
私は「1.00mm」に調整しました。ハーレーの指定値の範囲内であり、分かりやすい数値でもあります。経験的な理由もあるのですが、まずはここを基準点にします。
もちろん、イリジウムの極細電極を傷つけないように、慎重に作業します。
あとこの時、2本の数値をピシッと正確に合わせる事が重要です。前後の気筒で同じ条件になるように揃えるのです。
プラグのギャップを何mmにするか、という事よりも、まず各気筒で同じ数値に揃える事の方が大事です。ここが揃ってなければ、バイクの調子が一気に悪くなるのは経験済みです。小さい事のようですが、体感で分かるぐらい変わるポイントなので、やっぱり、重要です。まあ、各気筒の数値を揃えることは、何かの調整をするときの大前提ですね。
作業をしたのは2月7日なので、今から2週間ちょっと前になります。
実際の作業中にはそこまで深く考えていなかったのですが、昨日、イリジウムプラグについての記事を書いている最中に、ちょっと自分自身で面白くなってきたのです。と同時に、イリジウムプラグについて、より正確に知りたくなってきました。
という事で、今日の午前に、NGK、日本特殊陶業株式会社に電話し、問い合わせをしました。
質問したのは、以下の3点です。
①「DCPR7EIX」と「DCR7EIX」のプラグギャップのメーカー設定値
②「DCPR7EIX」と「DCR7EIX」の絶縁体突き出し量の差
③プラグギャップ値を狭くしている理由
まず①ですが、両方とも「0.8mm」との事でした。NGKでは10分の1mm単位で設定しているようです。今回使用するDCPR7EIXは、メーカー設定値よりも0.03〜0.06mmギャップが狭まっていた事になります。
次に②ですが、これも同じく「0.8mm」との事でした。1mm未満の僅かな差ですね。
最後に③です。これはまず、イリジウムは着火性が優れていて、強力な火炎核が形成されるので、ギャップが狭くても十分な点火・燃焼が可能である事。そして、ギャップを広くすればギャップ間の火炎核がより大きく、より強力になるが、その分電極の消耗が早くなる事。この2点、すなわち、強力な火炎と耐久性の兼ね合いで設定した数値である、との回答でした。ん〜、まあ、だいたいこんな感じでした。
やはり、正確な情報を知るには、メーカーに問い合わせるのが一番ですね。私はそうしています。納得納得。
電話で対応して頂いたNGKの担当の方は、私が質問するたびに「少々お待ち下さい」と言って、調べ、すぐに回答してくれました。上記3点の質問、ひとつずつに対してです。
NGKほどの大きな会社ですので、細かい質問には時間が掛かる事も想定していたのですが、実に明確に素早く返答して頂いたので、今、こうして記事を書くことが出来ているのです。
応対して頂いた担当者様、ありがとうございます。
車両に取り付けますが、プラグのネジ部と座面にあたる部分にグリスを塗ります。
ここ最近の私のお気に入りは「COPASLIP」です。近所のホームセンターコーナンで入手しました。これについても後日詳しく記事にしたいと思います。
プラグを取り付ける際に、何かしらのグリスを塗る人が多数だと思いますが、一点注意が必要です。NGKのサイトにはこう書かれています。
「グリース等潤滑剤、焼付防止剤をネジ部に使用すると、標準締付トルクで締付けても締め過ぎになる恐れがあります。潤滑剤、焼付防止剤は使用しないでください。」
グリスを塗るとオーバートルクになりやすい、という事ですね。なのでグリスを塗った時は、NGKの指定する締付トルクや締付角で締めると、締め過ぎになる「恐れ」があります。この事に注意しないと、最悪、プラグホールの雌ネジがなめます。
車両によって違いがあると思うのですが、手応えがおかしいと感じたらそれ以上いかない方がいいでしょう。手応えは大切です。
プラグの交換を終え、さっそく試走しました。
アイドリングは安定しました。
強いエンブレが掛かった状態でクラッチを切るとエンストする症状は、治りました。
いや、若干アイドリングが下がるのは残っているのですが、これは前からなので、まあ、以前の状態に戻った、という事です。
排気ガスがガソリン臭いのは、だいぶマシになりましたが、朝、エンジンが温まるまでは、若干臭いです。
でも、まあ、概ね問題解決ですね。
8,000Km走ったスタンダードプラグからの交換なので当たり前ですが、XL1200は調子良く、軽やかに加速するようになりました。
基本整備の大切さを改めて実感しながら、今はワンランク上の気持ち良さを堪能しています。
また、近いうちに続編記事を書きたいと思います。
プラグについての考察ですね。
いや〜、奥が深い。面白くなってきました。
Harley Davidson XL1200 L Sportster Low
ハーレー ダビッドソン スポーツスター ロー
比較すると0.2mm以上、最大で0.35mm差があることになります。プラグの中心電極と、外側電極との間のわずかな隙間範囲で、この差は結構大きいと思います。
私は「1.00mm」に調整しました。ハーレーの指定値の範囲内であり、分かりやすい数値でもあります。経験的な理由もあるのですが、まずはここを基準点にします。
もちろん、イリジウムの極細電極を傷つけないように、慎重に作業します。
あとこの時、2本の数値をピシッと正確に合わせる事が重要です。前後の気筒で同じ条件になるように揃えるのです。
プラグのギャップを何mmにするか、という事よりも、まず各気筒で同じ数値に揃える事の方が大事です。ここが揃ってなければ、バイクの調子が一気に悪くなるのは経験済みです。小さい事のようですが、体感で分かるぐらい変わるポイントなので、やっぱり、重要です。まあ、各気筒の数値を揃えることは、何かの調整をするときの大前提ですね。
作業をしたのは2月7日なので、今から2週間ちょっと前になります。
実際の作業中にはそこまで深く考えていなかったのですが、昨日、イリジウムプラグについての記事を書いている最中に、ちょっと自分自身で面白くなってきたのです。と同時に、イリジウムプラグについて、より正確に知りたくなってきました。
という事で、今日の午前に、NGK、日本特殊陶業株式会社に電話し、問い合わせをしました。
質問したのは、以下の3点です。
①「DCPR7EIX」と「DCR7EIX」のプラグギャップのメーカー設定値
②「DCPR7EIX」と「DCR7EIX」の絶縁体突き出し量の差
③プラグギャップ値を狭くしている理由
まず①ですが、両方とも「0.8mm」との事でした。NGKでは10分の1mm単位で設定しているようです。今回使用するDCPR7EIXは、メーカー設定値よりも0.03〜0.06mmギャップが狭まっていた事になります。
次に②ですが、これも同じく「0.8mm」との事でした。1mm未満の僅かな差ですね。
最後に③です。これはまず、イリジウムは着火性が優れていて、強力な火炎核が形成されるので、ギャップが狭くても十分な点火・燃焼が可能である事。そして、ギャップを広くすればギャップ間の火炎核がより大きく、より強力になるが、その分電極の消耗が早くなる事。この2点、すなわち、強力な火炎と耐久性の兼ね合いで設定した数値である、との回答でした。ん〜、まあ、だいたいこんな感じでした。
やはり、正確な情報を知るには、メーカーに問い合わせるのが一番ですね。私はそうしています。納得納得。
電話で対応して頂いたNGKの担当の方は、私が質問するたびに「少々お待ち下さい」と言って、調べ、すぐに回答してくれました。上記3点の質問、ひとつずつに対してです。
NGKほどの大きな会社ですので、細かい質問には時間が掛かる事も想定していたのですが、実に明確に素早く返答して頂いたので、今、こうして記事を書くことが出来ているのです。
応対して頂いた担当者様、ありがとうございます。
ここ最近の私のお気に入りは「COPASLIP」です。近所のホームセンターコーナンで入手しました。これについても後日詳しく記事にしたいと思います。
プラグを取り付ける際に、何かしらのグリスを塗る人が多数だと思いますが、一点注意が必要です。NGKのサイトにはこう書かれています。
「グリース等潤滑剤、焼付防止剤をネジ部に使用すると、標準締付トルクで締付けても締め過ぎになる恐れがあります。潤滑剤、焼付防止剤は使用しないでください。」
グリスを塗るとオーバートルクになりやすい、という事ですね。なのでグリスを塗った時は、NGKの指定する締付トルクや締付角で締めると、締め過ぎになる「恐れ」があります。この事に注意しないと、最悪、プラグホールの雌ネジがなめます。
車両によって違いがあると思うのですが、手応えがおかしいと感じたらそれ以上いかない方がいいでしょう。手応えは大切です。
プラグの交換を終え、さっそく試走しました。
アイドリングは安定しました。
強いエンブレが掛かった状態でクラッチを切るとエンストする症状は、治りました。
いや、若干アイドリングが下がるのは残っているのですが、これは前からなので、まあ、以前の状態に戻った、という事です。
排気ガスがガソリン臭いのは、だいぶマシになりましたが、朝、エンジンが温まるまでは、若干臭いです。
でも、まあ、概ね問題解決ですね。
8,000Km走ったスタンダードプラグからの交換なので当たり前ですが、XL1200は調子良く、軽やかに加速するようになりました。
基本整備の大切さを改めて実感しながら、今はワンランク上の気持ち良さを堪能しています。
また、近いうちに続編記事を書きたいと思います。
プラグについての考察ですね。
いや〜、奥が深い。面白くなってきました。
Harley Davidson XL1200 L Sportster Low
ハーレー ダビッドソン スポーツスター ロー
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