最近バイクの調子が悪いんです。
アイドリングが安定しないというか、エンジンが温まってきたらアイドリングが落ちるんですね。落ちたところで安定するのですが、まあ、気持ちいいものではないですよね。
また、勢いよく加速してアクセルを戻し、強いエンブレが掛かった状態でクラッチを切ると、エンストするのです。さらに排気ガスがガソリン臭い。これは何かがおかしい・・・。
まず疑ったのは二次エアーの混入です。エンジン始動直後と、走行後のエンジンが温まった状態にてそれぞれチェックしましたが、二次エアーを吸っている様子はありませんでした。あれ？何やろ・・・？
キャブレターに問題があるかも知れない、とも思ったのですが、キャブレターをいじる前にプラグを換える事にしました。8,000Kmほど換えていなかったのです。
という訳で、今回交換したのはこちらです。
NGKのIRIDIUM IX です。
家にこれしかありませんでした。
DC / ネジ径12mm
P / 絶縁体突き出し
R / レジスター（抵抗あり）
7 / 熱価 7
E / ネジ長19.0mm
IX / イリジウム
イリジウムプラグです。
ハーレースポーツスター用として販売されているものです。以前にハーレー工具問屋、北川商会で購入し、納屋で保管していました。
ハーレースポーツスター用として販売されているものです。以前にハーレー工具問屋、北川商会で購入し、納屋で保管していました。
しかし、NGKのサイトで適応検索すると、私の車両に適応する品番は、「DCR7EIX」となっています。
85年から現行のXLシリーズは、883も1200もこの品番になっています。
違いは、「P」があるかないかです。絶縁体が突き出しタイプか、そうでないか。
ここで言う絶縁体とは、火花を発する中心電極の土台というか、中心電極の下側外周をぐるっと覆っている白い部分の事ですね。エンジン内部側の方です。
「P」の絶縁体突き出しタイプとは何かと言うと、そのまんま、絶縁体が突き出ているんです、ピストンの方向に。
プラグの電極を上向きにして横から見ると分かりやすいのですが、この状態で見ると、「Pなし」（突き出しなし）は絶縁体が少し見える程度、「P」（突き出しあり）は絶縁体がはっきり見えます。この見えている絶縁体の長さの差が突き出し量の差で、プラグの品番にもよりますが、「P」有りと無しで概ね、コンマ数mm〜1、2mmの違いになるようです。
ここで注意が必要なのですが、絶縁体の突き出しに合わせて、中心電極と外側電極もピストン方向に突き出します。
つまり、プラグの頭がピストンの頭に近づくのです。
少し面白くなってきましたが、この辺りの話はまたの機会にさせて頂きます。
プラグを箱から出します。電極部分は筒状の厚紙で保護されています。
イリジウムプラグの電極です。スタンダードなプラグよりも中心電極が細く、先細りになっています。
箱には「極細電極につき、火炎ギャップの調整はしないで下さい。」と書かれています。
NGKのサイトでも同様の注意書きがあります。
「白金プラグやイリジウムプラグなど中心電極の細いプラグでは、中心電極を傷めることがありますので、ギャップ調整は行わないでください。」
まあ、電極を傷つけないように注意しながら調整するのですが、その前に箱から出した状態でギャップを計測します。
シックネスゲージを使いますが、計測前にゲージの汚れを拭き取ります。
正確に計測する為と、相手側の隙間周辺を汚さない為です。
0.8mmは入りませんでしたが、0.7mmではスカスカです。少しずつ追い込んでいきます。
0.77mmでした。
もう片方はどうでしょう？
0.74mmですね。
念の為、2回ずつ計測しましたが、この数値です。
0.03mmの差がありました。
「DCPR7EIX」のプラグギャップ値ですが、メーカーはおそらく公表していません。
どこかに書いてるのかも知れませんが、私は分かりませんでした。
おそらくこの「DCPR7EIX」のプラグギャップ値は、0.75mmに設定されていると思われます。2本のギャップ値に差があったのではっきりとは分かりませんが・・・。
（※追記 翌日NGK、日本特殊陶業株式会社に問い合わせました。メーカー設定値は「0.8mm」です / 2016.02.17）
私の年式のXL1200の指定ギャップ値は、0.97 ~ 1.09 mmなので、この「DCPR7EIX」をそのまま使うと、ギャップが「狭く」なる事になります。
さあ、面白くなってきました。
が・・・。
長くなってきましたので、続きは明日にします。
Harley Davidson XL1200 L Sportster Low
ハーレー ダビッドソン スポーツスター ロー
まあ、電極を傷つけないように注意しながら調整するのですが、その前に箱から出した状態でギャップを計測します。
シックネスゲージを使いますが、計測前にゲージの汚れを拭き取ります。
正確に計測する為と、相手側の隙間周辺を汚さない為です。
0.8mmは入りませんでしたが、0.7mmではスカスカです。少しずつ追い込んでいきます。
もう片方はどうでしょう？
0.74mmですね。
念の為、2回ずつ計測しましたが、この数値です。
0.03mmの差がありました。
「DCPR7EIX」のプラグギャップ値ですが、メーカーはおそらく公表していません。
どこかに書いてるのかも知れませんが、私は分かりませんでした。
おそらくこの「DCPR7EIX」のプラグギャップ値は、0.75mmに設定されていると思われます。2本のギャップ値に差があったのではっきりとは分かりませんが・・・。
（※追記 翌日NGK、日本特殊陶業株式会社に問い合わせました。メーカー設定値は「0.8mm」です / 2016.02.17）
私の年式のXL1200の指定ギャップ値は、0.97 ~ 1.09 mmなので、この「DCPR7EIX」をそのまま使うと、ギャップが「狭く」なる事になります。
さあ、面白くなってきました。
が・・・。
長くなってきましたので、続きは明日にします。
Harley Davidson XL1200 L Sportster Low
ハーレー ダビッドソン スポーツスター ロー
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