『ハバロフスク創立150周年記念祭』 ハバロフスク その4 / Хабаровск (4)

2008年ロシアの旅 / 2008 RUSSIA touring 

※このシリーズは、2008年の旅行記になります。渡航情報や現地の様子などは2008年当時のもので、現在では状況が大きく異なっている可能性があります。また、記憶が曖昧な部分もあり、間違った情報が記載されている事も考えられます。何かの参考にされる方は注意してください。
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5月31日 土曜日

ハバロフスク創立150周年記念祭本番当日。
アムールタイガーのクラブに着くと、もう既にメンバーが集まっていた。





ワクワクしてきた。3日前にこの街に辿り着いた時にもワクワクを感じたが、今日の祭りの影響だったのかもしれない。街全体が活気に溢れて、まさにお祭りムードだった。







普段は「ロシアマフィア」のクォースチャ。YAMAHA V-MAXがよく似合う。昨日の夜も公園でこのV-MAXのマフラーから炎を飛ばし、パンパン、バンバンと轟音を響かせていたな。





これはボリスのV-MAXか、いかにもパワーがありそうだ。





これはヴィタリーの、かな?





V-MAXはパワフルなロシア人にはよく似合う。
それにしてもV-MAXだけで何台あるんだ。V-MAX購入を検討していた日本の友人のために写真を撮っておこう。どのV-MAXも格好いい。





クラブの番犬、というか狂犬は寝ている。子犬の方はかわいいのだが、親はまさに狂犬だ。今日は俺に近づくなよ。
さあ、出発だ。いざハバロフスクの中心地へ。






人がいっぱいだな、盛り上がってきた。
パレードの行進には1万人以上が参加し、長さは数Kmにも及ぶという。
モーターサイクルクラブ「アムールタイガー」のバイク隊が、その列の一角を担う。






地元堺の「堺祭り」を思い出したが、なんて言っても今日は150周年祭。きっとこのハバロフスクの街、そしてここで暮らす地元の人たちにとって特別な1日なんだ。もちろん私にとっても一生に一度の特別な日だ。どこかでひとつでも歯車が狂っていたら、今日この日にここにはいなかっただろう。何かは分からないが、全てに感謝だ。





ステッカーには「バイクシーズンの始まり」と書かれている。日付は「5月24日」。ちょうど今から1週間前だ。






市長か州知事か分からないが、ハバロフスクのトップの人物を中心に記念撮影。
ハバロフスクは「ロシア極東部の首都」だ。この地域を仕切るなんて、きっとものすごい男なのだろう。





私のXL1200の周りでロシア人が談笑している。もう見慣れた風景で、みんなの事を知っているからいいけれど、何も知らなければちょっと怖いよな、と思う。ロシアの大男たちに囲まれているのだから・・・。





ヘルメットの代わりに、アムールタイガーのバンダナを頭に巻く。この街でバイクに乗るときのスタイルだ。たまに警官がなんか言ってくるが、そういう時はいつもエヴァンがまくし立てて追い払ってくれる。アムールタイガーのメンバーなら、ハバロフスク公認?のようだ。私の右後ろにいるのが「プレジデント」アナトリオ。古くからこのクラブを率いている人物で、誰からも一目を置かれているアムールタイガーのボスだ。






配置につくが、パレード開始直前に隣にポケバイがやってきて、「ガソリンをくれ」と言う。どうやってガソリンを移すか考えていたが、エヴァンが追い払ってくれた。どうやらアムールタイガーのメンバーではなかったようだ。エヴァンが隣にいるので安心だな。
XL1200の後部座席にはユリアが乗る。ユリアも私と共にパレードへの参加を許されたのだ。一緒に楽しもう。
さあ、いよいよパレードが始まる。





目の前はHONDA GOLDWINGに乗るワシャだ。とりあえこのGOLDWINGにまっすぐ付いて行こう。エヴァンが横から指示をくれる。緊張するなぁ・・・。
おっ、行進が始まった!けたたましいバイクの排気音に包まれて、パレードのスタートだ。






前も後ろも、終わりが見えない。とんでもなく長いパレードだな。どうやら我々はその中心にいるようだ。





パレードはいたるところで様々なパフォーマンスをしているので、ちょっと進んでは止まり、数分間停止し、また少し進んでは止まる、を繰り返しながら、ハバロフスクの中心地をマーチの速度で進んでいく。
これがバイクには辛く、オーバーヒートか、ガス欠か、次々とアムールタイガーのメンバーが脱落していく。その度に空いたスペースに移動し、新たな隊列を作る。脱落したメンバーが戻ってくる事もあり、頻繁に自分の位置が変わって前に行ったり後ろに行ったり、右に行ったり左に行ったり、案外忙しい。
数時間経つと私のXL1200も少し心配になってきた。経験上オーバーヒートの恐れはないが、ガソリンが持つかどうか。停止時間が長い時にはエンジンを切って、少しでもガソリンを節約する。ドキドキワクワクしながら、ノロノロ運転が続く。

すると、突然バイク隊がパレードから離脱した。パレードはまだ続いているようにも見えるが、我々アムールタイガーは解放されたのだ。きっとガソリンの問題があるのだろう、予定通りに無事、役目を果たしたようだ。ガソリンがもち、ほっと一息。ユリアも楽しんでくれたかな?

















トロイカで一服していると、綺麗な衣装を身に纏った女性たちが近づいてきた。
どうやら彼女たちはテレビ局のアナウンサーで、ロシアでは名の知れた有名人らしい。
私のXL1200に腰掛けて、楽しそうだ。
あ〜、祭りって感じで、楽しいな〜。






クラブに戻る。
みんな興奮冷めやらぬ、といった感じだが、呆然としてもいる。ハイテンションと心地よい疲労。それぞれダラダラと過ごし、しばしの休憩を取る。





その後、行った事のない方向へみんなで走っていき、牛のいるレストランで食事をする。
まだ神経が高ぶっているようで、耳鳴りがする。





エヴァン達といつものアムールスキー公園へ行くが、人がいっぱいだ。そう、祭りはまだ終わっていない。





航空隊のパフォーマンス。爆音で凄まじいスピードと、美しい隊列。
墜落に見せかけて急上昇する、というパフォーマンスもあり、大いに盛り上がる。






夜になっても祭りは終わらない。ロシアにも花火があるんだ。






今日もエヴァンの家に泊まる。エヴァンは、ずっと俺の家に泊まれ、と言っている。ありがたい。
信じられないような体験をして、なにか感覚がマヒしているようだ。まだ頭がボーッとしているが、これは現実、本当に素晴らしい1日だった。

ハバロフスク、ありがとう。そして生誕150年おめでとう!





※私がとても世話になったハバロフスクのモーターサイクルクラブ「アムールタイガー」(正式には、アムール大山猫 РЫСИ АМУРА )について調べていた時に、たまたまこの日の様子が映っている動画を発見しました。短い動画なので、よかったらご覧下さい。
私はバイクの隊列の一番後ろに写っています。





次は>『エヴァン』 ハバロフスク その5 / Хабаровск (5)
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