昨日の記事の続きです。
バーネットの強化クラッチですが、若干クラッチが重くなります。パフォーマンスの向上については、普段から比較的大人しい運転をしているせいか、あまり純正との違いが分かりませんでした。少し力強くなったかな?程度です。もっとガンガン飛ばす人なら違いが出るかも知れません。燃費に変化はありませんでした。
装着から3年ほど経過した2012年11月、クラッチに異変が起こりました。発進時にクラッチから「ガチャ!」と大きな異音がして、バイクが前に進まなくなったのです。クラッチレバーを操作しても反応がない・・・。
出先だったのですが、車載工具でクラッチインスペクションカバーを外してみると、なんと・・・
写真はパーツリストですが、この中の21番のリテーニングリングが変形して外れていたのです。リテーニングリングが外れた事によって23番のダイヤフラムスプリングプレートが外れていたので、その場での修復は不可能でした。
初レッカーです。車載工具で対応出来ないトラブルは初めてでした。国内では・・・。
家に帰って原因を追究しますが、どうもダイヤフラムスプリングプレートが原因ではないか、という結論に辿り着きました。バーネットの強化スプリングですね。
先ほどの写真の21番のリテーニングリングは、12番のクラッチハブに設けられた内側の溝に収まる事で、17番のスプリングインナーシートとダイヤフラムスプリングプレートの抜け止めになっています。つまり21番のリテーニングリングには、ダイヤフラムスプリングプレートの反発力がもろにかかっているのですね。
これが昨日の記事の後半部分で書いた事の結論です。何かを強化する事で、その周辺部品に過度の負担が掛かる場合があるのです
今回の状況がまさにそれで、ダイヤフラムスプリングプレートが強化された事によってリテーニングリングに過度な負担が掛かり、クラッチハブの溝部分が徐々に磨耗してショルダーが丸まり、ダイヤフラムスプリングプレートの反発力に耐えられなくなってリテーニングリングがクラッチハブの溝から外れ、走行不能な状態に陥ったのです。
何かを強化する時には、その周辺の部品にも焦点を当てなくてはならないのです。負荷対策をするか、周辺部品も強化されたものに置き換えるか。そうでなくては、せっかく投入したパフォーマンスパーツが正常に機能しないばかりか、最悪破損に繋がる恐れもあるのです。
これはバーネットがダメという話ではなくて、考慮が足りなかった私がダメ、という話です。
特にレーシングパーツは要注意ですね。レースでは頻繁に、それこそ走行毎に分解整備するので、通常の使用とは事情が異なります。レーシングパーツを使用する時には、それなりの管理が必要な場合があります。
お世話になっているショップに部品を注文して、修理していきます。と言っても、パーツを交換するだけなんですけどね
クラッチハブです。バーネットの強化版ダイヤフラムスプリングプレートを使っていなくても、走行すれば磨耗するところは磨耗します。いい機会なので新品に換えておきましょう。
右が新品です。今まで使用していた左のハブは、クラッチ盤が収まる溝部分がガタガタに波打っています。本来なら修正して継続使用する程度のガタかも知れませんが、今回はリテーニングリングが収まる方の溝がダメになっているので、潔く交換です。
新品部品ってやっぱりいいですねー。
クラッチシェルに圧入します。と言ってもプレス機など持っていないので、木の板とハンマーを使用して叩き入れます。まあ、慎重に少しずつ・・・。
バーネット製のフリクションプレートとスチールプレートは、まだまだ当分使えそうだったのですが、純正新品に交換しました。つまりスプリングプレート入りの純正仕様に戻したのです。もちろんダイヤフラムスプリングプレートも純正に戻します。こちらは使い古したものを使用しました。
どうもフリクションプレートの寿命よりも、スプリングプレートの寿命の方が短いような気がしますが、とりあえず純正仕様で様子見です。これでまたスプリングプレートがぶっ壊れたら、私は怒ります。
作業してから現在で3年以上経過していますが、今のところ不具合はありません。クラッチはスパスパ切れて、しっかりと繋がります。まあ、普通です。
今日の格言
「何かを強化する時には、同時にその周辺の事も考えるんだ!」
繰り返しになりますが、これはバーネットがダメという話ではなくて、考慮が足りなかった私がダメ、という話です。
Harley Davidson XL1200 L Sportster Low
ハーレー ダビッドソン スポーツスター ロー
バーネットの強化クラッチですが、若干クラッチが重くなります。パフォーマンスの向上については、普段から比較的大人しい運転をしているせいか、あまり純正との違いが分かりませんでした。少し力強くなったかな?程度です。もっとガンガン飛ばす人なら違いが出るかも知れません。燃費に変化はありませんでした。
装着から3年ほど経過した2012年11月、クラッチに異変が起こりました。発進時にクラッチから「ガチャ!」と大きな異音がして、バイクが前に進まなくなったのです。クラッチレバーを操作しても反応がない・・・。
出先だったのですが、車載工具でクラッチインスペクションカバーを外してみると、なんと・・・
写真はパーツリストですが、この中の21番のリテーニングリングが変形して外れていたのです。リテーニングリングが外れた事によって23番のダイヤフラムスプリングプレートが外れていたので、その場での修復は不可能でした。
初レッカーです。車載工具で対応出来ないトラブルは初めてでした。国内では・・・。
先ほどの写真の21番のリテーニングリングは、12番のクラッチハブに設けられた内側の溝に収まる事で、17番のスプリングインナーシートとダイヤフラムスプリングプレートの抜け止めになっています。つまり21番のリテーニングリングには、ダイヤフラムスプリングプレートの反発力がもろにかかっているのですね。
これが昨日の記事の後半部分で書いた事の結論です。何かを強化する事で、その周辺部品に過度の負担が掛かる場合があるのです
今回の状況がまさにそれで、ダイヤフラムスプリングプレートが強化された事によってリテーニングリングに過度な負担が掛かり、クラッチハブの溝部分が徐々に磨耗してショルダーが丸まり、ダイヤフラムスプリングプレートの反発力に耐えられなくなってリテーニングリングがクラッチハブの溝から外れ、走行不能な状態に陥ったのです。
何かを強化する時には、その周辺の部品にも焦点を当てなくてはならないのです。負荷対策をするか、周辺部品も強化されたものに置き換えるか。そうでなくては、せっかく投入したパフォーマンスパーツが正常に機能しないばかりか、最悪破損に繋がる恐れもあるのです。
これはバーネットがダメという話ではなくて、考慮が足りなかった私がダメ、という話です。
特にレーシングパーツは要注意ですね。レースでは頻繁に、それこそ走行毎に分解整備するので、通常の使用とは事情が異なります。レーシングパーツを使用する時には、それなりの管理が必要な場合があります。
お世話になっているショップに部品を注文して、修理していきます。と言っても、パーツを交換するだけなんですけどね
クラッチハブです。バーネットの強化版ダイヤフラムスプリングプレートを使っていなくても、走行すれば磨耗するところは磨耗します。いい機会なので新品に換えておきましょう。
右が新品です。今まで使用していた左のハブは、クラッチ盤が収まる溝部分がガタガタに波打っています。本来なら修正して継続使用する程度のガタかも知れませんが、今回はリテーニングリングが収まる方の溝がダメになっているので、潔く交換です。
新品部品ってやっぱりいいですねー。
クラッチシェルに圧入します。と言ってもプレス機など持っていないので、木の板とハンマーを使用して叩き入れます。まあ、慎重に少しずつ・・・。
バーネット製のフリクションプレートとスチールプレートは、まだまだ当分使えそうだったのですが、純正新品に交換しました。つまりスプリングプレート入りの純正仕様に戻したのです。もちろんダイヤフラムスプリングプレートも純正に戻します。こちらは使い古したものを使用しました。
どうもフリクションプレートの寿命よりも、スプリングプレートの寿命の方が短いような気がしますが、とりあえず純正仕様で様子見です。これでまたスプリングプレートがぶっ壊れたら、私は怒ります。
作業してから現在で3年以上経過していますが、今のところ不具合はありません。クラッチはスパスパ切れて、しっかりと繋がります。まあ、普通です。
今日の格言
「何かを強化する時には、同時にその周辺の事も考えるんだ!」
繰り返しになりますが、これはバーネットがダメという話ではなくて、考慮が足りなかった私がダメ、という話です。
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