イグニッションモジュール / S&S IST Ignition module

私のXL1200は2006年式で、キャブレター仕様です。次の年の2007年からXLシリーズは全てインジェクション仕様になるので、私の車両は最終のキャブレター車という事になります。
燃料の調整はキャブレターで行います。ジェット交換など、昔ながらのアナログな作業です。
点火時期についてはイグニッションモジュールが担っていて、コンピューターで一括管理しています。現代的なデジタル処理ですね。
2004年〜2006年のXLシリーズには、高性能なイグニッションシステムが採用されています。これについてはまた改めて記事にしたいと思います。今回はイグニッションモジュールの話です。

私がこれまで使用していたイグニッションモジュールはこちらです。





S&SのISTというものです。










ISTはIntelligent Spark Technologyの略語というか頭文字で、日本語で言えば知的点火技術でしょうか。メッチャ頭いい点火装置?






このISTは、キャブレター用の高性能なモジュールとして有名なので、ご存知の方も多いと思うのですが、簡単に説明します。
取り付けは、まず純正のモジュールのカプラーと差し替えます。
それで終わりではありません。





追加のセンサーとして、ノックセンサーがあります。





このようにエンジンに取り付けて、エンジンに有害なノッキングやデトネーションを感知し、それらが発生するのを回避します。





さらにもうひとつセンサーが追加されます。ヘッドテンプセンサーです。
温度センサーですね。







インテークマニホールドを固定するボルトと差し替えます。写真がちょっと分かりにくいですが・・・。





既存のマップセンサーとクランクポジションセンサーに加えて、新たにノックセンサーとテンプセンサーを追加し、それら4つのセンサーから伝わる情報を元に、エンジンの状態に合わせて最適な点火時期・点火マップをリアルタイムで生成するのです。知的ですね。

このIST、とても優れたモジュールで、そのインテリジェントな性能も実感出来て、フィーリングも良かったのですが・・・。







ちょっと思うところというか、訳があって、右のちっちゃいのに交換しました。

続く・・・。





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