サンダンス トラックテック / SUNDANCE TRAKTEK

フロントフォークが帰ってきました。





フロム世田谷、SUNDANCE。
早速開梱。







SUNDANCE TRAKTEK サンダンス トラックテック フォークスプリングとトラックテック SKF フォークシールが組み込まれています。
ひょんなことから思わぬ展開に・・・と言っていたのはこのフロントフォークの事なのです。

当初の計画では、フロントフォークのオイルシールからのオイル漏れを治すついでにTRAKTEK SKF FORK SEAL を組み込んでシール部分のフリクションを低減し、フォークの作動性を向上しようと目論んでいたのです。転んでもただでは起きない精神で、不具合を治すついでにグレードアップですね。

TRAKTEK SKF FORK SEAL はただのフォークシールではなく、スーパーローフリクションで有名な緑色のものでもなく、その緑色のものよりもさらに40% (サイトには30%ほど、と書かれています)フリクションが少ないのです。
ポリウレタン素材の削り出し成型で作られていて、一般的なフォークシールとは見た目も構造も違って一線を画する、特別なフォークシールですね。
DLC フォークチューブでフロントフォークのフリクションの低減に目覚めた私としては、このTRAKTEK SKF FORK SEAL 、どうしても試したかったのです。

で、本来ならSUNDANCE からフォークシールを取り寄せてシール交換して終わり、のはずだったのですが、思わぬ展開、TRAKTEK フォークスプリングも同時に組み込む事になったのです。
TRAKTEK フォークスプリングは以前から気になっていたのですが、まさかこのタイミングで組み込む事になるとは思っていませんでした。
この話は非常に長くなるのでまた改めて・・・。

フォークを車体に組み付けていきます。









外からは見えませんが、SUNDANCE 製トップキャップのささくれたOリングも新しくなっています。
このトップキャップは全分解しないで下さい。分解すると私のようにアジャスター部分のOリングが傷つきます。オイル漏れなどの不具合がない限りは分解する必要はありません。











マニュアル通り、平行にまっすぐ組み付けるのを意識しながら車体に組み付けていきます。
同梱されている『TRAKTEK Φ39mm フォークスプリング 取り扱い説明書』には「フリクションを減らすフォーク平行出しの行い方」の説明があります。
フォーク単体で良くても組み付けが悪ければ全てが台無しになるので、説明書通りに慎重に作業していきます。





その他、タイヤの空気圧についてや取り付け後のセッティング確認など、全て説明書に書いているので、説明書通りにセットします。
こうする事でSUNDANCE が想定したフォークの動きになります。





装着後、早速試走しましたが、このフォークめっちゃいいです。
直前にフロントのブレーキディスクとパッドを新しいものに換えているので、初走行はフロントブレーキの慣らしも兼ねて、フルブレーキングなしの走行でした。乗り心地めっちゃいい・・・。

近所のテストコースをぐるりと回って帰宅。
ブレーキの慣らしが終わったのと、楽しくなってきたので、暗くなってから再度走行。
そう、楽しいんです、運転するのが。

2回目の走行ではフルブレーキングのテストも行いましたが、フロントフォークがググッと踏ん張り、今までよりも車体がよじれる感覚が薄いのです。フォークが荷重を余裕で受け止め、タイヤがしっかりとグリップするので、怖くないというか、躊躇なくフロントブレーキを掛ける事が出来ます。
フォークの戻りが早いのでつんのめってリアが浮くというか滑る感覚もありません。フロントが深く沈んでもリアタイヤがしっかりとグリップしています。

タイヤの接地感に関してはSUNDANCE の指定空気圧の影響が大きいと思います。
一人乗り Fタイヤ2.0kg㎠ / Rタイヤ2.0kg㎠
二人乗り Fタイヤ2.1kg㎠ / Rタイヤ2.1〜2.2kg㎠

ハーレーの指定空気圧よりもかなり低い数値ですが、これはSUNDANCE が導き出した本当にベストな空気圧で、この数値を守ってTRAKTEK で走ると、接地感が半端じゃないです。
思わず山に行くとこでした、夜に。
「もうすぐ嫌というほど山道走る事になるからいいんじゃない?」と嫁に制されて止めました。

接地感は音からも感じ取れて、今までよりも走行音が大きくなります。それだけタイヤの接地面積が増えているという事ですが、ギャップを踏んでもフロントが浮いている感じもなく、走ってて怖くないのが逆に怖いくらいです。
まだフォークと体の慣らしが終わってないにもかかわらず、途中から楽しくなってきて、いつまでも走っていたくなりました。

コーナーも曲がりやすく、旋回中も接地感に溢れています。車体の動きが俊敏になるので車線変更も楽です。
まだ自分の感覚とちょっとズレがあるというか、今までに味わった事のない感じですね。
思っているよりも俊敏に動くので、最初少し怖かったくらいです。感覚を掴めばこれが面白い。

純正からの交換ではないので、大きな変化は期待していなかったのですが、身体と感覚が慣れてくるにつれてじわじわと良さが分かってきました。

今までは長期間RACETEC のスプリングとカートリッジエミュレーターで走行し、とても気に入っていたのですが、なんというか、用途やスチュエーション(荷物満載でタンデムなど)に合わせてダンピングを調整出来る便利さや調整の幅広さ、奥深さや自分で調整出来る楽しさ、そういったものを超えた次元の良さがTRAKTEK  にはあって、これはもうスプリングが良いとしか言いようがないです。

もちろん使用されているオイルも計算して試走を繰り返してベストな組み合わせのものが使われていて、フォーク単体でのトータルバランスが優れているのだと思うのですが、バネとオイルだけでこんなに変わるんや、とちょっと驚いています。
私の場合はプラスアルファでDLC フォークチューブとTRAKTEK SKF フォークシールを組み込んでいるのですが、これらはあくまでフリクションの低減による作動性の向上です。

基本的な動きはバネとオイル。ノーマルのダンパーでもバネとオイルを交換するだけでこの動きを得られるというのが最高ですね。しかも安い。特にスポーツスター用は、はっきり言って利益ないんちゃうかってくらいの値段です。
バネとオイルを換えるだけなんで作業も手軽ですね。

まだ慣らしの段階である事と、乗車1Gの沈み込み量、フォーク突き出し量、イニシャルが暫定である事、そしてリアが少しばたついているのでその対策をしなければいけませんが、TRAKTEK の素晴らしさはすごく良く分かりました。
知っている人にとっては今更、って感じですかね。実際に乗ってみないと分からなかったんです。

TRAKTEK 、まだまだ奥があるように思います。これから走りまくるのが楽しみです。
いろんな状況で走る事を想定しているのですが、全て受け止めてくれそうな懐の深さを感じています。
厳しい状況でも、安全に、楽しく走る事が出来れば最高ですね。

これでジャーニーに向かいます。ダートがむちゃくちゃ楽しみです。





今回こうしてフロントフォークをSUNDANCE に送り、TRAKTEK フォークスプリングを組み込むに当たって、代表のZAK柴崎さんをはじめSUNDANCEの皆さんにすごくお世話になりました。この場でお礼を申し上げます。ありがとうございました。

どこまで書けるか分かりませんが、改めて記事に出来ればと思っています。
ちょっと、感動しました。そしておもしろかった!






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3 件のコメント :

  1. 初コメ失礼します。
    当方も同じ06年の1200Lに乗っており、フロントフォークは45degreeでレーステックのゴールドバルブを入れてます。
    近々オーバーホールついでにTraktekのスプリングに交換しようと考えているのですが、ゴールドバルブは残したまま交換できましたでしょうか?

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    1. こんばんは、コメントありがとうございます。

      レーステックのゴールドバルブ(カートリッジエミュレータでしょうか?)を入れているのでしたら、ダンパーロッド(ダンパーチューブ)の圧側オリフィスの増設、及び拡大加工をしていると思います。

      Traktekのスプリング(とオイル)はノーマルフォークでの入れ替えを前提にして設計されていますので、ダンパーロッドを加工しているのであればノーマルのダンパーロッドに入れ替える、もしくは増設・拡大した穴を溶接などで塞いで元の状態に戻す作業が必要です。

      私も以前、SUNDANCEさんに同じ内容の問い合わせをしましたが、適合不可というお答えでした。

      ですので私はゴールドバルブを外し、ロッドをノーマルに戻した状態でTraktekをインストールしました。

      ゴールドバルブを残したままスプリングをTraktekに交換すること自体は可能だと思いますが、おすすめはしません。

      また何かあれば気軽にコメントして下さい!

      削除
  2. 詳細のご説明ありがとうございます!
    ゴールドバルブを残したままではダメなんですね。
    ダンパーロッドも加工前に戻す必要があるとのことなので、ついでにスタンダード長に替えて車高を上げにいこうと思います。
    ゴールドバルブは45degreeでソコソコのお金をかけてインストールしたので出来れば活かしたかったのですが、インプレ見るとTraktekの方が気持ち良く走れそうですね。
    サンダンスさんに持って行こうと思います!
    これからもブログ参考にさせて頂きます〜

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