Conti Classic Attack / F19インチ スポーツスターに最高のタイヤを装着

現在スポーツスターのフロントタイヤにはコンチネンタル(Continental)のクラシックアタック(Conti Classic Attack)を装着しています。
リアタイヤについてはまた後日・・・。



2006年式のスポーツスターのホイールサイズはフロント19インチ / リア16インチです。スポーツスターXLシリーズではCモデルのフロント21インチなど、車種によって違いがありますが、このあたりの年式ならフロント19インチ / リア16インチが多いと思います。

近年のXLシリーズはフロント18インチ / リア17インチや前後16インチなど、バリエーションが増えていて、純正でラジアルタイヤが装着されているモデルもありますね。とはいえ、まだまだフロント19インチ / リア16インチが主流だと思います。

フロント19インチでリアが16インチ、というのがなかなか絶妙なサイズ感で私は気に入っています。ちょうど良い前上がりでどっしりとしていて、普通に走れてロングツーリングも非常に楽です。程よいリアの重心感で未舗装路を走る際の安定感もよく、バランスの取れたサイズ設定だと思います。

このサイズのタイヤ選び、選択肢がないわけではないのですが、限られています。どのタイヤがいいの?もっと他にいいタイヤはないの?と、タイヤ選びに苦労しているスポーツスター乗りの方も多いと思います。

ハイグリップタイヤやツーリングタイヤ、旧車に合うクラシカルなパターンのタイヤなど各メーカーがそれぞれに特徴のあるタイヤを製造しています。
新しいものでいうとブリジストンの「BATTLECRUISE H50」でしょうか。ハーレー用に開発されたツーリングタイヤでスポーツスター用のサイズ設定もあります。

グリップ性能、旋回性、高速安定性や耐摩耗性など、タイヤに要求される性能も様々ですね。

今回装着したコンチネンタルのクラシックアタックは、これまでのどのタイヤよりも高いレベルでそれらの要求を満たしてくれます。現状ではスポーツスターにおいてこれ以上のタイヤはないでしょう。あらゆる面が異次元です。









「ContiClassicAttack」

クラシックアタックは旧車のレース用に開発されたタイヤで、フロントは「90/90 R 18」と「100/90 R19」、 リアが「110/90 R18」と「120/90 R18」の設定になっています。フロント18および19インチのリアが18インチ、現代のバイクと比べて細い、ナローサイズ用のラジアルタイヤです。

最新設計のタイヤですがどこかクラシックな雰囲気があります。
サイドウォールのチェッカー模様がかっこいいですね。周りのバイク乗りにも評判がいいです。




「100 / 90 R 19」
「M / C 57 V」
「RADIAL TUBELESS」

タイヤサイズは100 / 90の19インチです。スポーツスターノーマルタイヤと同じサイズですね。

モーターサイクル用、荷重指数57は純正タイヤと同等の最大荷重230kg、速度記号Vは純正のHよりひとつ上の最高速度240km / hです。ともにスポーツスターには十分な数字です。

ラジアルのチューブレス。そう、クラシックアタックはラジアルタイヤなのです。
19インチフロントタイヤに装着できる数少ない(唯一の?)ラジアルタイヤで、やはりこれまでのバイアスタイヤとは比較にならないほど、あらゆる面で勝ります。







トレッドパターンが独特ですね。私は結構気に入っています。
これまた周りのバイク乗りの評判が良く、SS乗りからオフ車乗りにも好評です。スクーターのトレッドパターンに見えなくもありませんが、コンチネンタルが新規開発した最新のデザインで、これが非常に優秀なんです。



トレッド面に刻まれた「ContiATTACK」の文字もいい感じ。

コンチネンタルは「Attackシリーズ」として最新の設計のモーターサイクル用タイヤを製造しています。
「Attackシリーズ」は現代的な前後17インチを主体に、レースやスポーツ走行用のハイグリップタイヤを数多くラインナップしています。

昨年のユーラシア大陸ツーリング中も「ContiATTACK」の文字をよく目にしました。
特に「RoadAttack2」や「RoadAttack2 CR(ClassicRacing)」などは新旧問わず幅広い車種に対応するので装着率が高かったように思います。

ヨーロッパのライダーはアウトバーンから未舗装路、グネグネのワインディングから膝丈の川渡りまで、本当によく走ります。地域によっては積雪のために一年のうちの半分くらいしかまともにバイクで走れない、ということもあると思うのですが、ひと夏に数万km走る、というのもざらです。単純に夏休みが長いということもありますね。
とにかくヨーロッパのライダーはよく走ります。

そんなヨーロッパのライダーの間で今最も人気のあるタイヤがコンチネンタル、特に「Attackシリーズ」で、クラシックアタックはこのシリーズの旧車ラインにあたります。
19インチサイズでこのレベルのタイヤを作ってくれたコンチネンタルに感謝です。




装着して3ヶ月毎日乗っていますが偏摩耗することなく、高いロングライフ性能を期待できます。
これまで履いてきたタイヤはほとんどが、溝がなくなる前に偏摩耗してタイヤがデコボコになってハンドリングに違和感が出てきて終了、だったのですが、クラシックアタックはそのあたりの対策もよくできているようです。

絶大なグリップ力がありますが、かといって消しゴムのように表面が減っていくわけでもなく、タイヤが丸いまんま穏やかに摩耗していく感じですね。



タイヤ表面のコンパウンドの質感がわかるでしょうか?
新品時からそうなのですが少し吸着性があるというか、手で触るとペタッと張り付く感触があります。実際に走っていても路面に吸い付くような感触です。
張りがあるのですが硬くなく、指で押すともっちりとしていて気持ちがいいです。

他のタイヤとは明らかに違うタイヤ表面の質感とトレッドパターンが絶大なグリップ力を生み出し、雨の日風の日でも安心して走行することができます。
さらに秀逸だと思ったのがタイヤの形です。絶妙な丸みのおかげで旋回性が飛躍的に向上しました。



これまではカーブを曲がる時、「よっこらしょっ」と意識的にバイクを傾けて曲がっていたような状況でも、このクラシックアタックなら比較にならないほど楽に曲がっていけるのです。
なので最初はすんなり傾きすぎてヒヤッとしたほどです。
もちろんこれは乗り方の問題で、すぐに慣れて乗り方が変わるので危険はありません。でもそれほど旋回性が激変します。

例えば高速道路を走っていて緩やかなカーブに入っていく時、今までなら少し前から構え、カーブに添わす意識を持って重心を左右にずらし、車体を傾けて曲がっていたのですが、クラシックアタックではその必要すらありません。道の先に目線を向けるだけでカーブに沿って車体が勝手に曲がっていきます。

タイヤ交換後走り出してしばらくは思ったよりも曲がる(曲がり過ぎる)ので戸惑いますが、感覚を掴めばこれほど楽に運転できるタイヤはありません。コーナーも狙った通りのラインで気持ちよく旋回することができます。

素晴らしい旋回性で、以前と比較すると断然小回りが利くようになりました。これまでなら大きく外側に膨らむような状況でも、スッと内側に入っていくことができます。

路面の状況変化でラインを外したとしても、最小限の挙動で立て直すことができます。今までよりも楽に、安全に、気持ちよく走行することができるのです。

転がりもよく、取り回しも軽くてスムーズ。スッと素直に動き出し、そのままコロコロ転がります。
乗り心地も良く、直進安定性も最高で、高速道路を走っていても剛性感たっぷり。余計な神経を使うことがなく、運転に集中できるというか楽しいというか、まっすぐ走っているだけでも気持ちがいいですね。

ハンドリングはかなりシャープだと思います。これは人(車両)によって違いがあるようですが、私はそう感じました。
例えば極低速走行時、発進時や停止する直前などにふらつく傾向が少し大きくなりました。

これは路面の状況にタイヤが細かく反応しているために起こるものだと思いますが、決して悪いものではなく、ふらつかないように意識することである程度までは回避できる問題で、慣れた頃にはひとつ運転が上手くなっていると思います。

実際にふらつかないように意識して運転していると、以前(クラシックアタックを履く前)よりもふらつかなくなりました。すっと発進できてすぅ〜っと止まれます。

ハンドリングのシャープさはコーナリングや車線変更などの時に顕著で、少しの入力でもリニアに反応し、車体が傾きます。慣れれば最小限の傾き、姿勢変化で曲がれます。
教習所で言われるように「道の先を見てたら勝手に曲がる」がスポーツスターで実現します。

自動運転車に乗っている感覚、というと大げさですが、走行中意識を別のところに持っていくことができるので、その分景色を楽しんだり、車体の動きに集中したり、危険予測したりと、楽しく安全に、集中力高く穏やかな気持ちで運転することができます。

酷道477も安心して走れました。砂利道ではタイヤの沈み込みが大きいように感じますが、ダート走行もこれまで通り問題ないように思います。

現在進行形でその良さを認識している部分もあり、好きな点を挙げればきりがありません。とにかく走っていて気持ちがいいタイヤです。

また後日、より詳しく記事にしたいと思います。
フロントだけクラシックアタックにすると前だけグリップ良すぎて危険、という話など、いくつかの注意点もありますが、そのあたりのことも詳しく書きたいと思います。
とりあえずフロント19インチ車の方、スポーツスターに乗っている方は一度試してみてください。

まだハーレーでクラシックアタックを履いている人は少ないようですが、世田谷SUNDANCEの試乗車(奥様のスポーツスター?)は前後クラシックアタック、のはずです。(違ってたらごめんなさい・・・)
関東の方は是非、SUNDANCEで試乗する機会があれば、TRAK TEKなどの SUNDANCE製品とともにタイヤにも意識を向けてください。(SUNDANCEの場合全てがスペシャルなので単純にタイヤだけの比較にはなりませんが・・・)

ちなみに記念すべきSUNDANCE Sportster Robo-Head 1号車にもConti Attack(こちらはRoadAttack2 CR)が装着されているようです。



現時点で私はもうこれ以外のタイヤを履く気にはなれません。交換時期はまだまだ先ですが、早くもリピート決定です。

コンチネンタルクラシックアタック、スポーツスターに最高のタイヤです。



0 件のコメント :

コメントを投稿