NGC-JAPAN製ショックサイレンサーナットについてまずはこちらの記事をご覧ください 。ショックサイレンサーナットの簡単な概要と、スポーツスターへの取り付けについて書いています。↓ ↓ ↓
『ショックサイレンサーナット / ハーレースポーツスターに魔法のナットを装着』
ギザギザの付いたナット、ふたつで2,000円、取り付けはいたって簡単、これでどのような効果があるのでしょうか。
スポーツスターに魔法のナット、その効果をひとことで言うと、「動きが良くなる」です。リアショック周辺に取り付けたのでもちろんリアショックに効くのですが、まず走り出すと、サスがよく動くようになっていることに気付きます。
ちなみに現在スポーツスターに装着しているリアショックはナイトロンのフルアジャスタブルツインショック、「NITRON TWIN R3」です。ナイトロンのサスペンションは元々非常に動きが良く、作動性に関して不満に思ったことは一度もありません。
魔法のナットを装着したことで、これまでよりも初期の動きが格段に良くなっているのですが、この感覚はフロントフォークのインナーチューブをDLCコーティングしたものに換装した時と同じ感覚です。
フリクションが低減されたことで路面の細やかな凹凸、スロットルの微妙なオンオフにもサスが敏感に反応し、バネが俊敏に動いている感じです。単純に考えて、リアサス自体の作動性が良くなっているのだと思います。
魔法のナット装着前と比べると、バネ感が出てきて少し違和感があるのですが、しばらくそのまま走行します。
話は変わりますが、魔法のナットを取り付けた瞬間から車体のギシギシ音がなくなりました。いや、完全に無くなった訳ではないのですが・・・、このギシギシ音はエンジンを止めた状態で取り回しする際に特に顕著で、それがかなり軽減され、気にならないレベルまで静かになりました。
インジェクターチューニングボルトを取り付けた時に感じたことですが、やはり魔法のナット、サスペンションだけでなく、スイングアームや各部のベアリングなどのせわしなく動く部分にも効いているとしか思えません。
車体全体の、特に動きの渋い部分、魔法のナットによって静電気を除去することでかなり動きが良くなります。潤滑剤での潤滑によって動きをよくする効果とは違い、もっと根本的な問題です。
走行中に感じる「車体の動きの良さ」は、サスペンションによる影響だけではなく、せわしなく動く各部分がより動きやすくなったために起こる総合的なもののようです。
結果、乗り心地がすごく良くなり、ギシギシ、ガシャガシャのノイズが減るのでストレスも減少します。どんどん静かに、スムーズになっていくのはとても気持ちが良く、バイクにとってもデメリットはありません。
話を戻します。
バネ感が出てきたと言ってもボヨンボヨンと跳ねて接地感が薄れるようなものでもなく、サスがしっかりと振動を吸収し、しっとりと穏やかに走行できるのですが、前後サスペンションのバランスと車体全体の動きが今までとは異なってきます。
大きなギャップを越える時に少し突き上げ感が出てきたのと、大きく縮んだ後のバネの収まり、収束に若干時間を要するようになったのですが、バネがよく動くようになった分ダンパーで抑えればバランスが取れるのではないかと考えています。裏を返せばそのくらい動きが変わります。
基本的にはスムーズで良く動き、路面の凹凸や振動をより吸収するようになったのですが、動きすぎる部分が気になってきたという感じです。あとはそれをいかにコントロールするか、の問題です。
より上質なサスペンションの動きが得られたのは確かので、ならばもっとこうしよう！と新たな意欲が湧いてきます。ナイトロン、見た目は華奢ですが決してヤワではありません。ショック自体のフリクションが少なく良く動き、設定次第で幅広いシュチュエーションに対応できる素晴らしいサスペンションです。特に「NITRON TWIN R3」はフルアジャスタブルなので調整できる部分もたくさんあります。
ということで現在、リアサス＆フロントフォーク、サスペンションのセッティングを一からやり直しているところです。イニシャルを掛けたり抜いたり、ダンパーのつまみをくるくる回したり、変更できるところは変更してひとつずつ調整しているのですが、ダンパーの効きもつまみを回した時の変化がこれまでよりもわかりやすいというか、変化具合が把握しやすく、減衰がよりリニアに効いている感じがします。全てがクリアでスッキリ。
静電気の影響は個体だけではなく、液体や気体、物質全てに影響します。サスペンションで言うとスプリングやロッド、だけではなく、ダンパーオイルや空気（窒素ガス）の動きにも影響するのですね。そしてその影響が想像以上に大きいということを魔法のナットは認識させてくれます。
今までは最小の動きでギャップをいなす方向でセッティングしてきましたが、せっかくストレスなく動く環境になったのだから思う存分動かしてやろう、という感じでセッティングの方向性をガラリと変えているところです。バネを存分に動かしつつ、ダンパーでシャキッと制御するイメージです。
日々試行錯誤しながら少しずつ理想のイメージに近付けています。
吸気系に効くインジェクターチューニングボルトに続き、スポーツスターに効果絶大です。
効率的な静電気除去、この効果は他の手法では決して得ることはできません。
今回取り付けたものと同じものならナットふたつで2,000円、取り付けはいたって簡単、効果は永久的。
現状でサスに不満があってもなくても、試してみる価値は大いにあると思います。
サスに不満がある場合はその不満がこのナットひとつ（今回の記事と同じ箇所ならふたつ）で解消されるかもしれません。
サスに不満がなくとも、このナットでしか得ることができない、より上質なサスペンションの動きを得ることができるでしょう。
現在リアサス近辺にもう一箇所（左右で二箇所）付けようかと画策中です。
比較的安価で効果絶大、こんなに気軽で楽しいチューニングも他にはありません。
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