ハーレースポーツスターに取り付けた魔法のネットの効果

「スムースインダクション」

NGC-JAPAN製魔法のネットのインプレッションです。
前回の記事はこちら ↓ ↓ ↓

スムースインダクション / ハーレースポーツスターに魔法のネットを装着





エアクリーナーのエレメント、フィルターに巻く(被せる)だけなのですが、これでどういった効果があるのでしょうか?



エアクリーナーカバーを取り付けた状態です。
カバーの切り欠き部分から魔法のネットのアミアミがチラ見えです。

で、走り出してすぐに効果を感じました。出だしがとてもスムーズです。
この感覚はあれと一緒や、と思い出したのが「パワーナウ」。



(※画像は広島45DEGREEさんのサイトより拝借)

過去にMIKUNIのHSRキャブレターを装着していた時期があるのですが、その時にキャブレターセッティングの一環として「パワーナウ(POWER NOW)」というパーツを取り付けました。
「パワーナウ」はキャブレター、およびインジェクターの入り口に取り付けるパーツで、特にハーレーでは有名なチューンナップパーツなのでご存知の方も多いと思います。



(※画像は広島45DEGREEさんのサイトより拝借)

「パワーナウ」について詳しくは45DEGREEさんのサイトで解説されていますのでそちらをご覧頂きたいのですが、簡単に説明するとキャブレター(もしくはインジェクター)の入り口周辺の空気の流れを整え、よりスムーズな吸気を得る効果があります。

スポーツスターは走り出しのもっさり感があります。近年ではかなり改善されていますが、私の車両、2006年式あたりはこの傾向がかなり顕著です。停止状態からの走りだしがダルい。

強制開閉式で細やかな調整ができるHSRで散々調整、セッティング変更してもどうしても取りきれなかった「走り出しのもっさり感」が「パワーナウ」を取り付けただけでスパッと改善され、驚いた経験があります。
特に極低速域から中速域にかけては「過激」と言えるほどの変化がありました。装着前後の変化レベルはかなりのものでした。

「スムースインダクション」を取り付けて走り出した瞬間に、「パワーナウ」を取り付けて走り出した時のあの感覚を思い出しました。

CVキャブレターでは「パワーナウ」は経験していません。「パワーナウ」はCVキャブレターなどの負圧キャブの方が効くようなのですが、試したことがないのでわかりません。
しかし、「スムースインダクション」の効果は、HSRと組み合わせた「パワーナウ」の効果そのもので、走り出しがとにかくスムーズになり、車体が軽くなったような感覚で軽快に走行することができるのです。



(※画像は広島45DEGREEさんのサイトより拝借)

だんだんと「パワーナウ」の解説のようになってきましたが・・・。

「スムースインダクション」も「パワーナウ」も、ポイントとなるのは「整流」だと思います。乱れた空気を整えて空気の流れをスムーズにすることで、エンジンが空気(混合気)を吸いやすくなり、ストレスのない吸気を実現するのだと思います。

「パワーナウ」は真ん中に整流板(仕切り板)がついた筒状のパーツで、キャブレター入り口にセットします。整流板でスライドピストン手前が上下に仕切られますが、整流板には小さな丸い穴がひとつ空いているので、上の画像のようにスロットル開度が低くて整流板の上側で行き場がなくなった空気がその穴を通って整流板の下側に流れていきます。

「パワーナウはアクセル開度 1 / 2 以下に効く」と言われる理由はこれで、「整流」と同時に「流速」にも変化を与え、よりスムーズな吸気を可能にしています。

「アクセル開度が 1 / 2 を超えると効かない」あるいは「1 / 2 を超えて開けていくと整流板が吸気の障害物になる」といった見方もあるようですが、実際にどうなのかはわかりません。
ただ、アクセル開度の低い領域において高い効果を発揮するのは確かです。

「パワーナウ」にデメリットがあるとすれば、キャブレターの内径に嵌める構造なので、実質的にキャブレターの口径が小さくなることでしょうか。全開走行、ピークパワーに差が出ます。キャブレターの口径が変わるのでキャブレターセッティングへの影響もあります。



「スムースインダクション」はエアクリーナーエレメントに巻くので、キャブレター内に物理的な障害物ができることはありません。もちろんキャブレターの内径にも影響しません。
エレメントの上に巻いて空気が通る際の抵抗になりそうですがそうではないようです。
ポイントはやはり「整流」ではないでしょうか。

走行時の感覚としては、スロットル開度に関係なく、全域で軽快になる感じです。
停止状態からの走り出し、極低速域から中速域までとにかくスムーズでスルスルと車体が前に進み、大きくアクセルを開けても息継ぎすることなくズゴー、と加速していきます。この感覚はちょっと今までにない感覚で、エンジンが欲しがる分だけストレスなく空気(混合気)が入っていくイメージです。

回転上昇に伴う頭打ち感が薄れ、エンブレは穏やかになり、微振動も軽減するので、ますます車体が軽く感じられ、操縦するのが一層楽しく、大きくスロットルを開けて加速する際には胸のすくような爽快感を味わえます。
エンブレが弱くなるのも微振動が減るのも大歓迎!というか、車体のストレスがひとつふたつとなくなっていくようで非常に嬉しい変化です。

アイドリングも素早くピタリと安定します。
キャブレターセッティングとのマッチングによっては、再調整が必要になるケースもあるでしょう。そのくらい変わります。
私の場合はデメリットも特になく、ポン付けでバッチリ調子よく走れています。

まさにスムーズな吸気(導風?)、「スムースインダクション」。
魔法のボルト」「魔法のナット」に続き、過走行気味のスポーツスターにNGCの魔法がことごとくハマっています。



2 件のコメント :

  1. ありがとうございます

    サードプレイス ナナ

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    1. いえ、こちらこそ、ステルス用、サイズバッチリでした。ありがとうございます!

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